バーク「修正される翻訳」

Carolyn Burke, "Translation Modified: Irigaray in English", 249-261. 1(249) フレンチ・フェミニズムの書きものはエリート主義なだけではなく、そのような書きものが解明しようとしている諸理論によってかなり悪影響を受けているという懸念を乗り越え…

河野『新しい声を聞くぼくたち』

河野真太郎(こうの・しんたろう), 2022, 『新しい声を聞くぼくたち』講談社. bookclub.kodansha.co.jp 読書メモです。細かい点の指摘で、議論の大筋を否定しているわけではないのでご注意ください。 全体の評価 とりあえず多くの作品を並べて分析していく…

ベリー「燃やす鏡」

フィリッパ・ベリー「燃ゆす鏡:鏡の中のフェミニズム的啓示の逆説」 (Phillippa Berry, The Bruing Glass: Paradoxes of Feminist Revelation in Speculum. ) 1 訳 新しいフェミニスト哲学の始まりの声明としての『検鏡』を十分に理解できていない。イリ…

雑多に気になる文献(7月)

樫村愛子(かしむら・あいこ), 1998, 『ラカン派社会学入門――現代社会の危機における臨床社会学』世織書房(せおりしょぼう). 樫村愛子(かしむら・あいこ), 2009, 『臨床社会学ならこう考える――生き延びるための理論と実践』青土社(せいどしゃ). 加藤…

アーメッド、ハンマーの共鳴性

サラ・アーメッド(藤高和輝(ふじたか・かずき)訳), 2022,「ハンマーの共鳴性」『現代思想』50(5): 90-106. ・ うまくいかないことによって、知ることが出来る。世界内存在としての私たち現存在は、そこにうまく住むことができないゆえにこそ、そこを知る…

グー、リュスイリガライ対中性のユートピア

Jean-Joseph Goux, Luce Irigaray versus the utopia of the neutral sex ジャン=ジョセフ・クロード・グー (感想:微妙な文章だったので、読むのを途中で止めた。) 1943年、フランスに生まれる。ソルボンヌの哲学・文学・人文科学博士。現在、アメリ…

ラトゥールをさぐるメモ

ラトゥールについてのメモです。情報の正確性は保証しません。 ・ラトゥールについての文献 春日直樹(かすが・なおき)編 , 2011,『現実批判の人類学 —— 新世代のエスノグラフィへ』世界思想社 . 久保明教(くぼ・あきのり)「世界を制作=認識する――ブルー…

ブライドッティ、虫たちと女たちについて

英語のメモです。(断りなく変更することがあります。) Rosi Braidotti. “Of Bugs and Women: Irigaray and Deleuze on the becoming-Woman" ・ブライドッティ https://ytakahashi0505.hatenablog.com/entry/2020/01/31/165605 ・a politically informed ma…