グー、リュスイリガライ対中性のユートピア

Jean-Joseph Goux, Luce Irigaray versus the utopia of the neutral sex

ジャン=ジョセフ・クロード・グー

(感想:微妙な文章だったので、読むのを途中で止めた。)

 

1943年、フランスに生まれる。ソルボンヌの哲学・文学・人文科学博士。現在、アメリカヒューストンのライス大学教授。経済学、哲学、精神分析、美学など複数の研究領域で分野横断的に活躍している。アメリカ各地の大学やパリのユネスコで講演を行ない、パリの国際コレージュのプログラム・ディレクターも務めた。『批評』『テル・ケル』『アンフィニ』『エスプリ』などの各誌で多数の論文を発表している
哲学者エディプス ヨーロッパ的思考の根源 叢書・ウニベルシタス』より

https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%BC_200000000099753/

フランス(Anatole France)
ふらんす
Anatole France
(1844―1924)

フランスの小説家、批評家。…高踏派の影響の下に『黄金詩集』(1873)、劇詩『コリントの婚礼』(1876)を書く。…小説家としての出世作は『シルベストル・ボナールの罪』(1881)で、当時流行の自然主義文学の解毒剤として評価された。その後の作品には『タイス』(1890)、『赤い百合(ゆり)』(1894)、『エピクロスの園』(1895)、短編集『バルタザール』(1889)、『螺鈿(らでん)の手箱』(1892)など。『タイス』は娼婦(しょうふ)タイスの救済を図る砂漠の修道僧が逆に女色に迷って地獄に堕(お)ち、娼婦は悔悛(かいしゅん)して聖女になるというこの作者独得の皮肉な小説。『エピクロスの園』は作者の思想を端的に伝える随想集。これらの作品に示されるフランスの人となりは「瞑想(めいそう)の饗宴(きょうえん)」を楽しむ皮肉で寛容な懐疑主義者である。

しかし、19世紀末、フランスの世論を二つに分けたドレフュス事件が起こるや、ゾラとともにドレフュスの側にたち、事件に揺れる左右両派の対立抗争を風刺的に描いた『散歩道の楡(にれ)』『柳のマネキン人形』『紫水晶の指輪』『パリのベルジュレ氏』からなる四部作『現代史』(1896~1901)をはじめ、『クランクビーユ』(1902)、『白き石の上にて』(1905)、『ペンギンの島』(1908)などの文学活動を通じて社会参加(アンガージュマン)の姿勢をとり、ついには社会主義を支持する。しかしフランス革命を描く『神々は渇く』(1912)では革命の狂信批判を忘れてはいない。…

大塚幸男]〔おおつか・ゆきお〕

https://kotobank.jp/word/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%28Anatole%20France%29-1586846

amply 十分に

be installed as…として、職務などに相応の手続きや儀式をもって、人が任命される、就任する

voucher: クーポン。

labour voucher: 

Labour vouchers (also known as labour cheques, labour notes, labour certificates and personal credit) are a device proposed to govern demand for goods in some models of socialism and to replace some of the tasks performed by currency under capitalism. https://en.wikipedia.org/wiki/Labour_voucher

intestine 腸

be still おとなしくしている

176

foreboding 予言、凶事の前兆、不吉な予感のする、虫の知らせの

prescience  未来を予測する力

clairvoyance 千里眼、透視、直感的明知

 

  • 両性の差異

incisive 鋭利な、刺すような、痛烈の、直截の (of an accout) accurate and sharply focused

head toward に向かってまっすぐ進む、(比喩的)

disquieting 不安にさせる、不穏な、物騒な

カベー かべー Étienne Cabet (1788―1856) フランスの初期共産主義者。カベともいう。シャルル10世の治下にカルボナリ党に加入し、1830年7月には革命運動に荷担した。1831年に議会に選出され、当初七月王政を支持していたが、1833年に雑誌『人民』を創刊し、共和主義を唱道して政府と対立するようになった。翌1834年、雑誌記事の責任を問われて懲役刑に処せられると、イギリスに亡命した。1839年に帰国し、トマス・モアのユートピア思想の影響がみられる理想的共産主義社会を描いた『イカリア旅行記』を著すとともに、雑誌『人民』を再刊して全国的に共産主義運動を広めた。1848年に二月革命が勃発(ぼっぱつ)すると、革命運動に挺身(ていしん)した。しかし運動は敗北し、反動化のなかで、同年末にイカリア主義者を募ってアメリカに渡った。テキサスとイリノイで彼らの夢想する共産主義社会を建設しようとしたが失敗に終わり、異国で失意のうちに没した。 [本池 立] 〔もといけ・りつ〕

https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%83%99%E3%83%BC-46365

 

 

slumbering ねむりこんだ

イリガライはジェンダーの中性化(Je tu nous)は、男性的な中性(le temps de la différence)であり、死に至らしめる危険があるといっている。

Sur la pierre blanche 『白き石の上にて』(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/977027

  • 囲んでいる男たちの何人かが女であることに気が付く場面。

on closer inspection さらによく調べてみると

patiently 根気よく

ディオティマ:アンティネイアの巫女。プラトンの『饗宴』に登場する。

clinch 問題に決着をつける

contractor 請負人

tranquil 穏やかな

later on https://talking-english.net/later-on-later/

  1. あとで・後ほど・あとになって

    現時点よりも後のいつかにという意味です。副詞の later とほとんど同じ意味ですが、later が現時点を基準に「今より後」という表現なのに対して、later on は現時点より未来の「あるとき」を基準に、そこから何かが始まる/起こることを示唆するイディオムです。

https://eigory.com/word/en/later-on

 

177

foreshadow: to act as a warning or sign of a future event:前兆となる

extrapolation: the process of using information that is already known to guess or think about what might happen:

178

  • 小説を考えることで問題を扱える。そうなるだろうと考えられていたけど、今やそうは考えられていないような不安を示しているから。

uneasiness 不安

  • どういう風に古い偏見から近代の平等的な主張に移っていくかという不安。そこにイリガライを位置づける。
  • 支配の正当化

immutable 変わらない

decree 法令、天命

feeble 弱い

infinitesimal cogs 無限小の歯車

bow こうべをたれる

succumb 屈服する

resign 〔+目的語+to+(代)名詞〕[resign oneself で] 〔運命などを〕甘受する; あきらめて〔…〕する 《★また過去分詞で形容詞的に用いる; ⇒resigned 1b》. I resigned myself to my fate. 私は運命を甘受した.

mediocrity 凡庸さ

lowliness 卑しく重要でないこと

blaspheme 冒涜する

フェヌロン:フランスの宗教家。1651-1715。ユグノー派に対する寛容を説く。

 

179

  •  家父長制における女の扱われ方

nutshell 

① In a nutshell(ひと言で言えば)
In a nutshell, Japanese are hard workers.
ひと言で言うと、日本人は努力家なんです。

nutshellを直訳すると「木の実の殻」という意味です。
つまり「木の実の殻に入るほど小さく言うと」というニュアンスから、物事をコンパクトに伝える場合に用いられます。

https://www.e-miki.com/key-press/englishny/in_a_nutshell_1.html

  •  抑圧する力のフェヌロンと対抗するサルトル

suspicion 疑い、気付くこと?

put down 静める、鎮圧する

insurrection 暴動

 

intransigent 妥協しない

180

Poulain de la Barre

De l'égalité des deux sexes(1673)

日本語の解説については、粟野 広雅(1999)「Poulain de La BarreのDe l'egalite des deux sexes (『両性平等論』) について」(http://hdl.handle.net/10112/00017383) を参照のこと。特にプーラン・ド・ラ・バールに現代的意義があるとは思わないが、念のため。

 

  • 近代の終わり?
  • イリガライ「平等主義の主張は相手に加担してしまう。差異の時代だ。」

obliteration 抹消

apostle 伝道者

  • イリガライにとっての性差があるという事実は何ではないか。
  • 性差を肯定することは本質主義ではない。洗練させればいい。
  • 女になるとは、クリエイティブな価値である。
  • 平等主義では従属、男性的中性化になる。
  • 母娘の関係は同性から生まれるけれど、母息子関係は異性なので、女の系譜を考えないといけない。

183

  • 解放と平等の違い
  • 逃げるだけでなく女の間で話すすべを得る。男女の関係がうんぬん。性的差異に関する平等主義の夢への批判へ。
  • ボーヴォワールと逆をいくイリガライ

184

bastion とりで

  • 男の声で、「平等、でも違い」といっていたのにボーボワールは反対していた。
  • イリガライも同じことを別の意味で言う。全体主義への警告
  • 本の対立
  • ウルトラモダニティでは中性化へ
  • あらたなものをつくること

186

以下略。